白人よアメリカから出て行けと不法移民が叫ぶ

今日は、メキシコがフランス帝政だった頃、フランスを追い出した記念日だそうで、またいろいろ物議を醸し出す言動がラジオでは紹介された。
その中に「テキサス、カリフォルニア、アリゾナニューメキシコ(そしてなぜか)モンタナもメキシコだ。白人よアメリカから出て行け」という声があったと電話で報告があった。これは完全に人種差別だ。でも彼らは人種差別をしても許されるのだ。なぜなら彼らは不法移民だから。

テキサス、カリフォルニア、アリゾナニューメキシコは過去にメキシコから独立して、アメリカの合衆国に編入したという経過があるし、戦争もあったし、国境決定の条件で多大な金額を合衆国が払ったという経緯もある。メキシコはフランスの帝政(ナポレオン3世)に組み込まれた時もあり、後に独立したがその時のフランスからの借金を踏み倒してまだ返済していない。もし、過去のことをいうなら、それを返さない限りメキシコはフランスなのではないかとあるラジオのホストがジョークで言っていた。

これらの米国の州をメキシコだと主張するなら、当時の金額に価するお金を返してほしいという声もあった。これももちろんジョークだが。
ある人はテキサス、カリフォルニア、アリゾナニューメキシコをメキシコにしたら、そこから次はアイダホあたりにでも不法移民でながれこんでくるのだろうかと言っていた。

不法移民は推定で3千万人以上、それに潜んでいる人をくわえたらもっと多いだろうといわれている。その中でまじめに働いでいるのは500万人位ではないかとレポートされていた。彼らは安い労働力といわれているけど、ここベイエリアでは大工さんの下仕事、造園、メイドなどの仕事に従事する人々は時給900円から1000円位、ファースト フードのスタッフだと、時給550円くらいではないか。その他、畜産業、農業、精肉、工場の組み立てなどの仕事に従事しているらしい。このあたりの平均時給は調べないとわからない。
英語はしゃべらないし、明日仕事に来るうかどうかの確約はない。これでは高い賃金は無理だろうが、時給900円はそれほど悪いとは思えないのだが。

共和党民主党の他に「不法移民の問題をきっちりと対処する」という公約を掲げる第3政党ができたとしたら、これは勝つにちがいないというラジオのコメントがこの頃、耳につく。かれらの生活保護、医療費などなど、こっちだって夫婦で2つも3つも仕事をもって一生懸命働いても生活はたいへんなのだから、もういい加減にしてくれというところまで来てしまったような気がする。