<堀江メール>の指摘騒動

堀江被告武部幹事長二男に送金を指示したとされるメール。国会で指摘した民主党の永田議員が、信ぴょう性を立証できなかった責任を取り党幹部に辞意を伝えた。
堀江メール>永田議員が入院 民主党「極度のストレス」
民主党は23日夜、永田寿康衆院議員が東京都目黒区の病院に入院したと発表した。辞職をめぐる発言が揺れ動くなど「極度のストレスにさらされている」(幹部)と党側は説明している。
毎日新聞) - 2月23日23時56分更新

これらの記事を読み、日本はまだまだ正直な社会だなーと思った。
米国の民主党の党首ハワード・ディーンなどは何回信ぴょう性のないデマを撒き散らして現政権を攻撃したことか。
ひとつのことを取り上げて、いや、取り上げるだけでなく仕立て上げてでもマスコミを使って噂を流布させ、世界のマスコミもそういうネタに飛びつかされた。

事の真偽について、信ぴょう性がないということが発覚し始めると、そのことにはもう、いっさいふれず、次の獲物にとりかかり、そこでまた、わあわあ騒いで攻撃の手をゆるめない。次から次へと攻撃し続けることで、信ぴょう性がないという意見を人々の記憶の中から葬り去っていこうとする。ガセネタをばらまいたことには一度も謝罪するようなことはない。たしかにしたたかだと思う。

例を挙げれば、カトリーナの人種差別問題。最初の死者予想数は1万人を超えそうだ!それもアフリカンアメリカンがほとんどだ!と。連邦政府は、被害者が黒人だから対応を遅くしていると攻撃。

要は州政府(民主党)の、知事、市長がフェデラルの警告をすぐ実行に移さず、いちいち「ごねて」いたことが根本の遅れだったのに。例えば、非難するようにという警告も、非難させるなら、どこに、スクールバスを避難者に提供するために、バスの移動や運転手の手配等々、そして食料や、トイレなどの手配、非難先の対応の具体案と実行。刑務所関係の対処の遅れは管轄の知事、又は市長の権限内にあること。これらは自分たちの職域であるはず。
その上ニューオリンズ市では警官が職務を放り出して逃げたり、暴徒と一緒に略奪したり....。そして犠牲者の数がもっと低いということが判明して、何のためにあんな大きな数字を提示したのかが問われ始め、知事、市長の対応の悪さに州内外から批判が噴出すると、すぐさま人種差別問題に摩り替えて世界に訴え、FEMAの攻撃に移る。

FEMA(非常時緊急対策)は確かに官僚的で問題が多々あるので、マスコミは話題をそこに集中させていく。(それは事実であるし、この件は批判された方が今後のためによかったと思う)

彼らのマスコミ作戦に反動がきそうになった時には、イラク戦争で息子を亡くした母親を担ぎ出して台本を渡し、イラク戦争反対デモをワシントンDCで企画、実行、目をそらせようと企む。(これはハリケーン カトリーナで被災者がたいへん困っている中、マスコミも一日の出来事にとどめる報道に終わった。)

これはハリケーンの時のほんの一例で、振返れば枚挙のいとまはない。それらのどれひとつとっても、何ひとつ責任をとったことはない。

最近ではチェイニー副大統領(共和党)の狩りでの事故。事故であって、法律的には何の問題はないにしても、現職の副大統領が銃で人を怪我させてしまった責任は日本であるなら絶対に見逃されないであろう。即刻辞表のはずである。

チェイニー副大統領は人間的な面から見ると好きなな政治家の一人である。でも現職の副大統領という立場があるのだから、辞職するべきではないかと思うのだが。それでも副大統領はやめないとのこと。

こういう米国の状況を比較してみると、「永田寿康衆院議員が辞職をめぐる発言」という日本の状態は、正直さを強く求められる社会。責任意識の強い社会。 ...という意味で「やっぱり、日本はいい国だなー」と思ってしまう。

米国の野党も「民主党」日本の野党も「民主党
どちらも野党の使命を与党の批判にしぼっていたのではいつまでたっても野党で終わってしまうのではないだろうか?

次の大統領選挙に向かって、こちらの民主党は方向を少しづつ変えている。世界情勢では彼らはいつもヨーロッパをむいているからアジアのこともEUと話あって、進めるべきだという考えをケリー(民主党)などが言っていた。
民主党はことあるごとにケネディーの政策を手本にと言う。ケネディーはキューバ問題もまず、フランスの承諾を得てから着手した..などと言う。北朝鮮問題も6ヶ国でなく、EUとアメリカで話し合って決めるべきだったとケリーは言っていた。次期大統領が民主党になった場合、外交はかなり、EU寄りになるかもしれない。(アジアの問題をなぜ、EUを介入させるの!?これって、人種差別じゃあ、ないのかなーとぼやきたくなってしまう)

どこの放送局かは忘れたが、ヒラリー・クリントンに対するこんな批判を聞いた。「彼女はビル・クリントンの補佐役だった時、野党(当時は共和党)に、鋭い批判をあびせてその職務を見事にやり遂げた。この度、自分が大統領に立とうという立場になってもまだ同じことをしている。これは補佐の立場の役目であって、大統領の器というのは大きく国の政策をだしていくことではないか。批判をすることが大統領の役目ではない。」と。