節分の日に霧

Mapple2006-02-04


Photographer:
Ian Britton


朝も霧、夕も霧が出た。
この写真は朝の霧か、それとも夕の霧か、どちらと思いますか?

カリフォルニアは雨が少ないが、ここ10年冬は雨季のように雨の日がつづく。
梅も桜も2月の中旬も過ぎれば一斉に花開いて見事である。丘には緑の草がいっぱいはえてグリーンも美しい。ところが夏になるとそのグリーンの草が皆枯草になり、今度は山火事の心配が起こる。日本の季節感とは少し趣きが異なって、それなりに住めば都で風情は感じるが、なんといっても微妙な四季折々の日本の自然は一年を通してまことに美しいと思う。

シーズナル・クリークというのは季節により水が流れる川で、カリフォルニアでは冬は水の流れる川でも、夏は枯れた川となる。
サンフランシスコの霧は有名だが、ここベイエリアにも特に秋から冬には霧の朝、霧の夕が訪れることがある。日本を思い出させる墨絵の世界がまるで映画のように広がる。霧がはれると、たいてい昼間は日が差すことが多い。
雨がふらないとたちまち貯水池の水が少なくなって、飲料水に事欠くわけだが、やはり雨が続くとうっとうしく思うのは人間のわがままというものかもしれない。

ラジオの天気予報に耳をかたむけながら車を走らせ、週末まで天気だというニュースをきいたりすると、こころまで晴れ晴れしてくる。
ラジオは毎時間、0分という区切りのいいところでニュースを流す。
朝はトラフィック情報、天気予報がとっても便利で、家を出た時は晴れていても、3つ、4つ先の町はもう天気がちがうことだってある。
雨はうごいているので、車で移動する場合は雨を追いかけるようなことも起きる。霧雨のハイウエーでは事故も多いしラジオの天気情報はとても役にたっている。