キング牧師の「I Have a Dream」
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delivered 28 August 1963, at the Lincoln Memorial,Washington D.C.
Martin Luther King, Jr.: "I Have a Dream"
死刑囚スタンリー ツゥキー ウイリアムスの死刑に反対した人々が彼の骨の灰をアフリカに撒くそうだ。これをラジオで聞いた時、我が耳を疑った。アメリカ人と一緒に車に乗っていたので確認したらやはりそうだ。Gosh!
ひそかに撒くなら...或いはそれが本人の意志だったのならいいが...こうしてセレモニーにして世に訴えるのなら彼らの方針は少しずれているのではないだろうか?
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もし、日系アメリカ人の強盗殺人者がいたとして、少数民族の差別反対の意味でその強盗殺人者の灰が米国人によって持ち込まれ、日本にまかれたらどうなのだろうか? 私ならけっしていい気持ちはしないであろう。強盗殺人者を日本の血を引くものとして誇れといわれても、これは困る。
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アフリカン アメリカンの差別問題に取り組んでいる人が、撒かれる側のアフリカの人々の気持ちをほんとうに考えて出した案なのであろうか?
そこには先進国の人が後進国の人々の気持ちを汲もうとしないで自分たちの考えだけでやろうとする、つまりは先進国の傲慢さ、もっというと、「差別反対、差別反対」と言いながらアフリカ人への軽視の姿勢が見え隠れするのだが、これはまた私の憶測なのであろうか?
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マーチン ルター キング博士。彼の「I Have a Dream」のスピーチはこちらの高校、大学では必ず学ぶ。このスピーチの時代背景、彼の目指した夢、そして暗殺。キング牧師の肉声も聞かせていただいた。そして今人種問題はどうなっているかを討議し、レポートを提出。私にとってこれほど感動したスピーチはない。聞きおわった後、ほとんどの生徒が無言で、涙を溜めていた生徒も少なくなかった。
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その一部を稚拙だが自分の訳でご紹介してみよう。
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I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.
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私には夢がある。小さな4人の子供たちが、肌の色ではなく、個々の性格でどのような「人となり」かを判断される国民の中で暮らせる日がいつかくることを...
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I have a dream today!
I have a dream that one day, down in Alabama,with its vicious racists, with its governor having his lips dripping with the words of "interposition" and "nullification" -- one day right there in Alabama
little black boys and black girls will be able to join hands with little white boys and white girls as sisters and brothers.
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今日という日、私は夢をもった。
アラバマでは、危険な人種差別主義者がいる。知事は口を開けば「妨害」と「無効」の言葉を吐いている。そんなアラバマ、その地で小さな黒人の男の子たちと女の子たちが白人の小さな男の子たちと女の子たちと手を取り合って姉妹や兄弟のように一緒になれる日がくることを..私にはそういう夢がある。
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キング牧師はその夢にすべてをかけて暗殺された。それを踏襲した60年代のたくさんの人々の命と努力が積み重ねられての今である。
キング牧師はご自分がいつか殺されることを知っていながら、アメリカという国に夢をかけてくれた。そしてこの国が自分の国であると「I Have a Dream」のスピーチの中で明らかにされている。(黒岩先生の名訳でお読みいただきたい)
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This will be the day when all of God's children will be able to sing with a new meaning, "My country, 'tis of thee, sweet land of liberty, of thee I sing.
Land where my fathers died, land of the pilgrim's pride, from every mountainside, let freedom ring."
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神の子供達すべてが、新たな意味で歌うことができるようになるのが、その日だ。「私の国、それはあなたのもの。自由の甘美な土地。あなたのもの、私は歌う。私の父さんたちが死んだ土地。移民の誇りである土地。全ての山の中腹から自由の鐘を打ち鳴らそう!」黒岩 巌 訳 "I Have a Dream" (*注)
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アフリカに灰を撒いてアフリカ出身を強調してどうするのだろう。犯罪者をヒーロー扱いにするならアメリカの国で良き市民として地道に暮らしているたくさんのアフリカン アメリカンの人々をヒーローとして扱ったらどうだろうか? 立派な人々はたくさんいる。
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「灰を撒こうという人々は恥を知れ。犯罪者をヒーロー扱いにして、アフリカン アメリカンに恥じをかかせているのではないか! 」とは、このラジオを一緒に聞いたコケージョン(白人種)のアメリカ人の言葉である。
私は人種差別の問題は常にキング牧師の"I Have a Dream" のスピーチに照らして考えるので、私ならこう言う。「キング牧師と、彼と一緒に立ち上がった人々に申し訳ないと思わないのか?」と。
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*注:"I Have a Dream"の全文は黒岩 巌先生和訳がついて「黒岩少年少女囲碁教室」で読むことができる。
http://naganoigo.at.infoseek.co.jp/ihaveadream.htm
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死刑制度の是非と、死刑囚スタンリー ツゥキー ウイリアムスのthe content of his character 性格の内容(キング牧師のスピーチの中の言葉)は別の問題だと思っていることを付け加えておきたい。