お豆腐ブームの賛否

Mapple2005-11-22


日本にはこんな名前のこんな繊細なお豆腐料理があるなんてアメリカの人には想像もつかないだろうなぁ。
写真:銀座 三河屋= 豆腐と寒天の「玲瓏豆腐」(こおりとうふ)
http://www.ginza-mikawaya.jp/items/edo/03.html

カリフォルニアではお豆腐ブーム。肥満をなくそうということで悪評高き「ハンバーグ屋」でも品目にカロリーを提示。カロリーの低い「べジ バーガー」(野菜で作ったハンバーグを使用)もメニューにいれてある。
かといって人気のあるのはダブル バーガー(ハンバーグ二つ入り)とクラシック コーク(昔ながらのとっても甘いコーク。)カロリーの数字も、狂牛の問題もなんのその。

片や、世相を反映して菜食派も増えている。彼らは蛋白源としてお豆腐が好きである。一般的に東洋的なものに目が開かれている人々が多い。昔は東洋的なものにあこがれるのはかなりインテリのヨーロッパ系アメリカンが多かったが、今はもっと、幅がひろがり、普通のヨーロッパ系アメリカン、アフリカン アメリカンだけでなく、味の冒険には臆病なラテン系(中南米人)の間でもお寿司やお豆腐のファンが増えてきた。日本食レストランの経営を中国人や韓国人が始めて、価格が手ごろになったことも原因していると思うが..。

お豆腐といってもこちら産のものは固くて、日本の絹ごし、もめんごしとくらべたらまずくて食べられない。でも彼らは野菜と混ぜて料理するらしく固いほうが形が崩れずに便利なのであろう。ステーキにする人もいる。
「TOFU」という豆腐料理専門のレストランもできた。
どんなものを食べさせられるのかこわくてはいれないでいる。

反面、あまりの豆腐ブームに反対派も勢力をつけている。お豆腐は心臓に悪いとか、アレルギーの人は食べないほうがいいとか、自分は「大豆アレルギー」で食べられないとかラジオのトークショーに電話をかけてくる。
多くの人々が「豆腐はいい」と騒ぐと、必ず反対者がでてきて、わざわざ電話をする。なぜ反対するのか理論整然と反対論を展開するのはお国柄というものであろうか。

だまって食べなければいいのではないかと思うが、どうもそれではおさまらないのはどの国でも同じだけど、アメリカ人は説得性をもたせて反論してくる。関心するほどだ。
アメリカ人が何をいおうが、日本人にとってはお豆腐は大切な食材で、夏はひややっこ、冬は湯豆腐とカリフォルニアでも十分に味を楽しんでいる。
お豆腐が体に悪いという人々は、牛肉がどれほど危険かには触れていない。勝手なんだなーとついついぼやきたくなってしまう。
ま、いいっか。この美味さを知らずにかわいそうだなぁ...ということで...。