その後のニューオリンズ

ニューオリンズの観光スポット「フレンチ クオーター」は間もなくオープンする。ほぼ準備ができてもうオープンしているところもあるし、あとは観光客を迎え入れるだけ。この街の収入の大半は観光だった。再建ののためにも一日も早く以前どうりの街にもどしたいであろう。

しかし、いくつか問題はある。台所まわりの事情が以前のようにはいかないということだ。バーテンダーや料理人の数が足りない。彼らは体ひとつでどの街でも働けるから、ヒューストンなどに非難したままそこで仕事を見つけて帰ってこない人が多いという。

クラブの踊り子の確保もできていない。年齢、容姿を考えると、適した人材は州兵の女性等、ガード関係の公務についていた女性しか見当たらないらしいが、彼らがダンサーになるかどうかはもちろんわからないし、ほとんど髪の毛が短いので特別なダンスを踊るにはデメリットになると雇用者も頭をかかえているという話だ。

名物のウミガメのスープやえび料理も新鮮な材料を入手できるまでにはまだ時間がかかる。アフリカン アメリカン経営のバーはカジュアルな雰囲気で人気が高かったが、スタッフが皆どこかに行ってしまって何時再開されるかわからないらしい。歯が欠けたような部分はあるが、それでもジャズのメッカ、ニューオリンズは米国全体にとって大切な歴史の街。観光収入が街の再生に重要な助けになるので、一人でも多くニューオリンズに行こうと,KQEDの番組では盛んに呼びかけをしていた。