NHKのヒントになるかなぁ?加州放送局の運営

KQEDはサンフランシスコ地区の公共ラジオ、テレビ放送局。常に支援者募集をしているが、今日はその募集概要を紹介してみよう。

「KQEDは質の高い番組の提供によって地域の寛大な支援者の力を得て運営されています。ベイエリア視聴者の90%近くがKQEDを視聴していて、地域の多彩な考え方を番組で形にしています。今、スペシャル感謝ギフトを差し上げているので、この機会に、今すぐメンバーになりませんか。

1. 基本会員: KQEDメンバーシップは年間40ドルからスタート。
2. リーダーシップ サークル: 基本会員のすべての特典に加えてイベントの招待などがあります。
3. シグナル ソサエティー: 公共放送のキャストたちとイベントに参加、公立図書館の使用などなど各種特典。
4. プロデューサー サークル: 公共放送の好きな大立物と親しくあえる集会などなど。
5. ギフト計画: 不動産の慈善ギフトの寄付は、長期的な将来のKQEDの確かな支援になるでしょう。
6. 財団と政府の支援:個人、家族、会社、地域の財団と政府の助成金によってプロジェクト、番組、一般運営費が支援されています。
7. ヴォランティアー: あなたもヴォランティアーをすることで数え切れない分野でKQEDを支援することができるのです。
8. マッチング ギフト(ぴったりはまったギフト): あなたの雇用主がマッチング ギフトを提供するか調べてください。それがあなたのKQEDへの貢献になります。
9. 車の寄付: あなたの車を信頼出来る組織に寄付しようとするなら、あなたのご都合にあわせてピックアップに行きます。
10. インターネット オンライン オークション

* その他のスポンサーの機会: イベントのスポンサー等

以上、こんな内容であった。http://www.kqed.org/radio/より

KQEDのイベントだが、音楽関係のイベントはなかなかのものである。夏になると昔なつかしい有名なオールディーズのコンサートを海岸の浜辺で催してくれる。これが無料。スポンサーがついていて、これはきちんとコンサートの中で紹介されている。このコンサートはとても人気があって、子供連れの家族もけっこう多く、子供たちまで踊りだしてしまう。小学生の子たちが50年代のポップスにのってツイストを踊ったりする。コンサート中に大きなビニールのビーチボールが飛んできて、人から人へ手渡されて行くのがここ2、3年流行っているが、これも子供たちがはじめたことだ。海をバックに聞く音楽はなんともいえないし、手話の通訳者が歌の歌詞をリズムにのった手話で耳の不自由な人々に伝えている。ほんとうに皆に喜ばれる企画だと思う。

日本のNHKも公共放送である。視聴料がなかなか集まらないと聞くがこんなKQEDの寄付方式も一部導入できないものか? そのためにはかなり努力して視聴者の信頼を得なければできないだろう。視聴率よりもっと的確に賛同者の意志が金額に反映されてくるのではないか。

KQEDは傾向としてはNHK教育放送3チャンネルの雰囲気をもっている。3チャンネルを1チャンネルから独立させて、こういう方式で運営したら、かなりの寄付が集まるかもしれない。番組のターゲットがはっきりしているから個人だけでなく、団体、法人からの寄付も集まり易い。しかし、単なる思い付きでこのようなことを言うのは、やっぱり甘いのかもしれない。でもそのまま適用はできなくても、ガス代、水道代並みに徴収できない時代に突入した以上、新しい方法を思い切って導入してみてもいいのではないかと思ってみたりするのだが。