ベイ エリア、ラジオ放送局の数と種類

Mapple2005-10-29


サンフランシスコ地区のパブリック ラジオ局KQEDでは「Youth Radio」若者のラジオと称して番組を組んでいる。これは若者の手によって創られる番組でメディアをとおしてプロを育てる目的でトレーニングをしながら創り上げている番組である。今度の日曜日10/30午後4時半からの番組は「ハリケーン カトリーナで人生観が変わった」というテーマ。全米の若者の声、考え方が紹介される。加えて、各地域に関係する音楽、文化、食べ物、人々の紹介もされるという。これはなかなか楽しみだ。

写真:番組制作のミキサー役の若者 http://www.kqed.org/radio/

ネットのAOLが200の局を扱っているそうだから、全カリフォルニアのラジオ放送局の数というと膨大な数になる。
自分の住むベイ エリアをとりあげてもサンフランシスコを中心にしただけで、71局。
内訳は:
パブリックが2局。ニュース/トークが8局。トークのみが5局。バラエティーが3局。カレッジで作っているのが2局。
音楽関係は全部で9局:
クラシック、1局、ジャズ、2局。オールディーズ、1局。クラシックロック、2局。HIP HOP、1局、ゴスペル、1局。ダンス音楽、1局となる。
宗教関係は4局。
スポーツは2局。
子供向けの局は1局。
スペイン語は13局。その他の外国語が1局。
その他いろいろ13局。
以上の71局にサンノゼ中心の放送局がさらに10局以上加わる。
車で聞くにはボタンで簡単に局を変えられるように5〜6局あらかじめセットしておくので、このすべてを聞くわけではないし、すべてが雑音なしに入るとはいえないし、まったく入らないものもあるが、これだけの数の大小のラジオ放送局があるということだ。
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ロス アンジェルス中心地区もベイエリアとほぼ同じで、75局。
内訳のほとんどがほぼ同じ比率だが、スペイン語16局と、その他の外国語放送が6局もあるのが違いである。
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車で移動して面白いのは新しい街のそばに近づくにつれ、地元の放送局がはいってくることだ。自宅からロスに行くとする。
まず、サンフランシスコ地区からサンノゼ地区の放送局に移動してベイアリアを出て5号線で南を目指す。
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フレズノなど、牧畜産業地域はもっぱら、カウントリー ウエスタンの音楽が盛んだ。それが、ロス アンジェルスに近づくと一段と音楽が洗練されてくる。
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さらに東に進路をとり、アリゾナの方へいけば、「ドンドコドンドコ」太鼓の音とともにナバホ放送局が入ってくる。インディアンのナバホ族の局である。
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車=ラジオ=地域の音楽と声。
アメリカはかつて「おじや文化」と呼ばれたが、昨今は「パッチワーク文化」と呼ぶそうだ。ラジオを聴きながら旅行していると、なるほど、確かに「パッチワーク文化」と呼ばれる根拠がわかる。
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大きいパッチワーク。ところどころ、穴の開いたパッチワーク。難民を出すたびに新しい模様がまざっていく。それがアメリカ文化の特徴といえばそうかもしれない。問題だらけのアメリカだが、歴史が浅い分だけふところは深い。大きい。なにしろ前向きな人々が多いし、細かいことは、蚊に刺されたくらいの太っ腹でないとやっていけないな〜........などと思いながらラジオを聞いている毎日である。