ハリケーン カトリーナの残したもの−1

ハリケーンカトリーナ」でニューオリンズ他、海浜地帯が水びたしにになっている。
朝のラジオ番組を聴いていた。聴取者より電話がはいる。
女性。しゃべり方からアフリカンアメリカンのようである。被災者の一人で水も食料もなく4日間過ごした。殺人、レイプが起こる。誰もなにもしてくれないと訴える。

ホスト:「スーパードームに集まるようにとアナウンスがあり、行ったみたら何もなかったということですが、そこから無料のバスが出ていて(安全な場所に)移送してくれることはご存知なかったのですか?)と聞く。

彼女はそれには答えず、自分の母親は刑務所にいるが、囚人たちは閉じ込めらたままで移動されていない。これはブッシュ政権が悪い。母親がどうしているかとても心配だ。(と涙声になる)囚人を移動させることをなぜブッシュはしないのかとても怒っている。だから殺人だってレイプだって起こるのだ。黒人なんかどうなってもいいとおもっているからだ。

ホスト:さぞ、ご心配でしょう。でも、囚人を移動させるのは州政府か市長であって、フェデラル(国)ではない。また、殺人をしたり、レイプをするのは国の政策とは別の問題ではないでしょうか?

彼女は「政府が悪い。(国の)政府がもっとよかったらもっといい状態だったはず。」と。

ホスト:政府(州政府)が、市長がよりよいものにかわることを私も望んでます。どうぞがんばってください。

ということでやり取りは終わった。ルイジアナ州の州政府は汚職が横行して問題が多いと前々から指摘されていた。また市長も以前から汚職の疑惑がもたれている。彼はアフリカン アメリカンである。

ニューニューオリンズは人口の約60%がアフリカン アメリカン。
車を持つ人々はほとんどテキサス州などに逃げて現在ホテル住まいをしている。こういう経費は後日洪水保険で戻る。テキサスの首都、オースティンの友人と電話で洪水の3日目に話したらオースティンのホテルはすべて洪水の避難者で満杯だということだった。

留まった人々は車をもたない人々が大多数であろう。スーパードームに集まれということで行ったら、屋根ははがれ、なんの食料もなかった。少しづつバスで今、テキサスのヒューストンなどに運ばれている。
そんな中、(これは別の番組からだが)ベトナム人のグループが「私たちは最後でいいから他のひとたちを先に運んでください」と、いまだ留まっているそうだ。彼らが水上生活のノーハウを知っていること、魚の獲り方を知っていることも指摘されたが、それ以上にかれらの「他の人たちを先に」という精神にホストも感動し、1点の光をみる思いがした。

今、イラクの負傷者のために出した病院の機能をもつ海軍の船が急遽方向をかえて、ニューオーリンズに向かっている。
私の職場でも皆で使っていないものを持ち寄りガレージセールをして、その売り上げを被災者に寄付をした。できるだけのことはしたいというのが誰でもが思うところだが、それとともにルイジアナニューオリーンズ地方行政の怠慢さが浮かび上がってきた。それとともにことある毎にすべてを人種差別にむすびつけて責める一部のアフリカンアメリカンに世論の反動がきているような気もする。車がなく、残った人々はほとんどがアフリカンアメリカンであることは事実なのだが...。だからといって、略奪、殺人、レイプをしてもいいということではあるまいというのがおおかたの見方ではないだろうか。

アフリカンアメリカンには立派な指導者がたくさん輩出していて、最近は「自分たちももっと良き市民になる努力をしないとならない」と呼びかけているが、まだまだ時間がかかりそうだ。

ハリケーンカトリーナ」でニューオリンズ他、海浜地帯が水びたしにになっている。
朝のラジオ番組を聴いていた。聴取者より電話がはいる。
女性。しゃべり方からアフリカンアメリカンのようである。被災者の一人で水も食料もなく4日間過ごした。殺人、レイプが起こる。誰もなにもしてくれないと訴える。

ホスト:「スーパードームに集まるようにとアナウンスがあり、行ったみたら何もなかったということですが、そこから無料のバスが出ていて(安全な場所に)移送してくれることはご存知なかったのですか?)と聞く。

彼女はそれには答えず、自分の母親は刑務所にいるが、囚人たちは閉じ込めらたままで移動されていない。これはブッシュ政権が悪い。母親がどうしているかとても心配だ。(と涙声になる)囚人を移動させることをなぜブッシュはしないのかとても怒っている。だから殺人だってレイプだって起こるのだ。黒人なんかどうなってもいいとおもっているからだ。

ホスト:さぞ、ご心配でしょう。でも、囚人を移動させるのは州政府か市長であって、フェデラル(国)ではない。また、殺人をしたり、レイプをするのは国の政策とは別の問題ではないでしょうか?

彼女は「政府が悪い。(国の)政府がもっとよかったらもっといい状態だったはず。」と。

ホスト:政府(州政府)が、市長がよりよいものにかわることを私も望んでます。どうぞがんばってください。

ということでやり取りは終わった。ルイジアナ州の州政府は汚職が横行して問題が多いと前々から指摘されていた。また市長も以前から汚職の疑惑がもたれている。彼はアフリカン アメリカンである。

ニューニューオリンズは人口の約60%がアフリカン アメリカン。
車を持つ人々はほとんどテキサス州などに逃げて現在ホテル住まいをしている。こういう経費は後日洪水保険で戻る。テキサスの首都、オースティンの友人と電話で洪水の3日目に話したらオースティンのホテルはすべて洪水の避難者で満杯だということだった。

留まった人々は車をもたない人々が大多数であろう。スーパードームに集まれということで行ったら、屋根ははがれ、なんの食料もなかった。少しづつバスで今、テキサスのヒューストンなどに運ばれている。
そんな中、(これは別の番組からだが)ベトナム人のグループが「私たちは最後でいいから他のひとたちを先に運んでください」と、いまだ留まっているそうだ。彼らが水上生活のノーハウを知っていること、魚の獲り方を知っていることも指摘されたが、それ以上にかれらの「他の人たちを先に」という精神にホストも感動し、1点の光をみる思いがした。

今、イラクの負傷者のために出した病院の機能をもつ海軍の船が急遽方向をかえて、ニューオーリンズに向かっている。
私の職場でも皆で使っていないものを持ち寄りガレージセールをして、その売り上げを被災者に寄付をした。できるだけのことはしたいというのが誰でもが思うところだが、それとともにルイジアナニューオリーンズ地方行政の怠慢さが浮かび上がってきた。それとともにことある毎にすべてを人種差別にむすびつけて責める一部のアフリカンアメリカンに世論の反動がきているような気もする。車がなく、残った人々はほとんどがアフリカンアメリカンであることは事実なのだが...。だからといって、略奪、殺人、レイプをしてもいいということではあるまいというのがおおかたの見方ではないだろうか。

アフリカンアメリカンには立派な指導者がたくさん輩出していて、最近は「自分たちももっと良き市民になる努力をしないとならない」と呼びかけているが、まだまだ時間がかかりそうだ。